1000万円分の端材から生まれたビッグハスBIGHASメンズ本革クラッチバッグ
ヴィレッジヴァンガードの福袋1万セット作り終えた直後、二つのブランドからバッグの生産依頼が入った。
一つは本革をメインにする小売り単価数万円以上の百貨店ブランド、
もう一つはポリエステルやナイロンなど布系をメインにする小売り単価数千円の量販店ブランド。
ブランド名は明かせないが、両方ともバッグ業界ではトップグラスである。
5千円と5万円バッグの違いは量販店で売るか百貨店で売るかの違いだけでない。
デザイン、材料、設備、縫製、コーティング、技術、広告宣伝、アフターなどあらゆる工程のコストが異なるのだ。
有名ブランドであるほどデザイン、広告宣伝費用の割合が高いし、ノーブランドほど材料、縫製費用の割合が高い。
製造工程も異なるが、百貨店ブランドは材料支給型で縫製の一部のみを他社に依頼。
いわゆるOEMで有名ブランドはみんな同じことをするそうだ。
メイン生地の本革はイタリア輸入か日本製。
日本国内にしかない技術があるので本革の表面処理やコーティングは日本。
縫製はミシンと熟練工が必要だが、世界工場の高級バッグ用のミシンもほとんどが日本製。
ここからは本題とも関連することだが、注文が100個ならファスナーも100個のみ支給、つまり製造ミスはあり得ない。
メイン生地の材料は100%支給だが、裏側やサブパーツは縫製工場が調達。
材料の問屋はミニマムロットMOQというのがあり、本当に必要なのは1メートルであってもMOQが100メートルなら100買わないといけない。
高級ブランドは大量生産型でないし、たくさん売れてもすぐ色変えとかするので残った生地を使う機会は非常に少ない。
帳簿上は利益が出てるのに現金はなく、端材の山だけ残るケースがバッグ業界には多い。
ちなみに本革は形がバラバラなので支給品からも端材がとにかくたくさん出る。
一方、量販店ブランドは縫製工場がすべての生地やパーツを調達する。
生地の指定、調達のミスや変更、生地屋のプリント違いなどなど、使い道のない生地が山となっていく。
本革の端材で財布など、布生地はポーチなど小物類を作るかと考えたこともある。
商品化して売れなかったら生地の段階で捨てたほうが安上がりするので迷った。
迷ったら世界中のおしゃれな人々が集まるユニバーサルスタジオジャパンへ。
二十歳前後のボーイが持ったクラッチバッグが目に留まった。
確かに飲み屋街などでもたまに見かける。
企画するのにサメのジョーズの待ち時間はちょうど良かった。
1.A4の経済紙、財布、スマホ2台、鍵、サングラスが入るサイズ。
2.全部本革は重いので手に触れる下の部分は肌触りの良い柔らかい牛革、上の部分は最高級防水ナイロン。
3.裏地は百貨店ブランドが使わなくなった無地のポリエステル、薄いバッグなので仕切りは邪魔になる。
4.自社の縫製は心配ないが、ファスナーやホックの不良は嫌なので利益率を削ってYKKを使用。
5.配色は一番無難なブラック&ネイビー、ブラウン&グリーンに。
これが売れたら行先不透明な1000万円以上の端材にも未来が。
減り続ける注文と増していく不安からも脱出できる。
色んな思いが混ざり合って商品化も急いだ。
品番をBB119にするほど急いだ。
たった2色展開なのに結果は悪くない。
日本でもアメリカでも好調に売れているが、今は原価より安く売ってるので先は読めない。
50色ほどある端材の中からさらに20色投入、これなら先は読めるかも。
レディース向けの端材もいっぱい残っているが、キャッシュレス化の進み具合を見ながら動こう。
ビッグハスBIGHASブランドのメンズクラッチバッグは
アマゾンジャパンAVIREN店、楽天AVIREN店、ヤフーショッピングAVIREN店のみ販売しております。
全商品の詳細はBIGHAS公式サイトhttp://bighas.com/をご覧ください。
ビッグハスBIGHASブランドの全商品は中国青島にある仕入れ代行会社の新細亜貿易株式会社により100%全品検査を行っております。
これからもビッグハスBIGHAS商品のご利用、宜しくお願い致します。